旅とわたしとルーティンと〜南麻布ときどきこの美しき世界

南麻布にパートナーと2人暮らし中のフリーランス女子。何かと移動の多い慌ただしい日々と大好きなものを記録しておきたくて、ブログを始めました。

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超個性的な増築シャトー、ラ・ロシュ=ギヨン La Roche-Guyonでダンジョン気分を味わう&ロマンティック・ポタジェ

モネの庭ことジヴェルニーを含むフランス北西部1DAYプチドライブ旅、

ハイライトはこちらもまた「フランスで最も美しい村」に選出されている

 

ラ・ロシュ=ギヨン

La Roche-Guyon

 

に。

ジヴェルニーはオート・ノルマンディー地方、

そしてこのラ・ロッシュ=ギヨンはイル・ド・フランスに位置します。

目の鼻の先ですが!

 

 

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notre-beau-monde.hatenablog.com

 

 

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goo.gl

 

とてもとても小さな村なのですが(人口550人とか?)

このお城の存在感がとにもかくにも広大で、村の3/2の敷地占めてんじゃね?

 

くらいの規模感なのです。

逆に言えば村がとても小さい!メインストリート500メートル足りないくらい?

ささっと往復できてしまうレベルです。

 

さて、問題?はこのお城。

山の半分くらいと合体するように作られていて、

そもそも外観からして遠目的にもちょっと異様なオーラを発散しています。

 

手前のいかにもイル・ド・フランスを思わせるエレガントな城部分と、

山に寄りかかるように、まるで侵食するかのように

法面工事(?)がなされた部分の奇妙な融合?見るからになんだか

 

ちょっと物騒なほどにミスマッチな感じのする、既視感のない建造物。

ソレが街の真ん中にどど〜〜〜ん!とそそり立っておるわけで・・

なんじゃこりゃ・・・コンクリ張り?(゚∀゚)

となる。

 

実際に入ってみると、

 

地下あり螺旋階段あり、のなかなかの大冒険気分味わえて、

入場券お支払いして見せていただくお城系中でもかなり「モト取った」感ある

コンテンツ力の高さだった!

 

いわゆるヴェルサイユとかマリー・アントワネット的「フランスのお城♡」

イメージとはおいおい、ギャップがあるぞ・・・

しかしどこかディズニーランド的ごちゃまぜ感も楽しいぞ・・・

 

 

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↑この右奥の門が城塞部分への入り口です(チケットセンターもこの中に)

 

不思議な気持ちで入ると、お城側はああ、フランス的な広いホール、

 

お城側は整然となかなかにシックで、ゴージャスではないけれど

とてもスッキリとしています。

 

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このタピスリーは見事!

事実かなりの価値のあるものらしくて、コレが?手織り?まじで?

と、細部を見始めるとアートとしての立体感、奥行き、緻密さを

「織物」で再現していることへの、気の遠くなるような工程と技術に

軽く目眩がするほどです。

しかも4枚もあるんだなコレが!!高そう〜〜じゅる・・・(垂涎)

 

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本の虫としては、

このように整然と美しいライブリーなんかがあれば、もうここにゴハン

コーヒーも全部もってきて!

一生ここで暮らす!と

 

宣言して妄想じいやを困らせたりしてみたい。

 

 

 ⇓このドライブを企画してくれた在仏優秀女子

 

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さ〜て冒険開始、

なんだかドラクエ感のある地下を抜け

 

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外階段は石灰岩ギリシア的白亜のワイルドな造形

 

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えっ、まじでここフランス?となる、

時空も国境も超える感じでちょっとクラっと一瞬どこにいるか見失う異次元感

 

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突如こんな穴ぼこ部屋もあります。

蜂・・・?ハニカム構造??

と思いきや

 

 

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これは鳩小屋なんだそうです。

糞を肥料にするための!!

 

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そしてどんどんトンネルをくぐっていく

(※城の内部ということを忘れがちだが、がっつり城です)

 

 

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一体どこに連れて行かれるの?

この先にはクリスタル・スカルの王国でもあるの??

 

 などと一抹のインディ・ジョーンズ気分を味わいながらしばし 

進むと(腰が痛くなるくらい階段続く)

 

わあ!!

セーヌ川のこれから行くところとこれまで来たところが素晴らしく

清涼な緑とともに圧倒的パノラマで展開する!!

 

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調べてみると、このラ・ロッシュ=ギヨン、

100年単位の時代によって増築に増築を重ねてきた歴史があるようで、

 

まずそもそもはこのエリア、12世紀には地下に家畜を飼いながら人間と共生する

というノルマンディー文化の根付いていており、

その名残が地下室や鳩小屋にあり、

 

 

そして美しい城は13世紀に増築され、さらに18世紀に改修、

 

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一時はファッション哲人・カール・ラガーフェルド卿が所有していたという

歴史もあるほどなのですが

 

 

地元の名士が買い戻し

 

 

 

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今に至るのだそうな・・・

奥の丸い塔が今や展望台になっている。これが城内で最古の建造物だそう。

 

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↑このバースは文字通りバースで、

馬を一頭ずつ収めていたんだそうな。

 

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この写真は城塞から道路渡って反対側にある庭園から撮ったもの!

 

城の所有のこのガーデンはいわゆる「ポタジェ」、

見た目も美しいけど、食用の植物も多く配されている菜園で、

 

なんだかすご〜く男性的な城に反して、このお庭は

りんごの花が咲き乱れてかなりラブリーだし、

 

お城を背にしてしばらく歩けばのどかなセーヌ川沿いに

出られたりもし、

ちょっと変わった後味をもたせるラ・ロッシュ=ギヨンのなかでも

ほんわか部門を担ってくれるので

 

お散歩がてら両方プラプラされるのがオススメです。

こっちの庭園は無料開放されているので、地元の方も読書やお散歩に

よく来られているようです。

 

いずれにせよパリから近い割に、

フランス屈指の個性を発揮しているので、是非訪れてみられて!

 

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