振り返ればそこに【酸ヶ湯温泉】驚愕の強酸泉を偶然浴びてハッピー☆
奥入瀬渓谷の美しさに感受性豊かなわたし(!)は
もちろんのこと、
なにかと感情粗野なダリンすらもぽわんと
夢心地になって、
ふんわり気分でドライブしてたらいきなり
本当にいきなり!角曲がったら
八甲田ホテルに突き当たる。
さてこの八甲田ホテル、旅慣れた
諸先輩方が口を揃えて「また泊まりたい」と
遠い目で仰る憧れホテル・・・
だけどまあそれは今度にして(!)
こんな山奥にあるんだ〜そりゃ冬は死人出るね〜
なんてのんきな感じでさらにすこし、
ほんのすこし下ったら!!!
え!!!
の文字が!!
日本全国冬になったらこの場所の地名を聞かぬ
日はない、
なぜならば日本で最も雪の積もる場所で
とにかく有名!
寄らない手はない!
・・・というわけで立ち寄る。サクッと。
なんならこの前行った肘折温泉みたいに
街になっているわけではない。
notre-beau-monde.hatenablog.com
この建物こそが酸ヶ湯温泉であり、
酸ヶ湯温泉はこの建物自身でもあるのだ。
だから観光客は迷わずこの巨大な建物に
ずいっとはいればそれで良し。
こういう歴史ある建物みたらもれなく
「千と千尋の神隠し」みたい・・・って思っちゃうけど、
そしてそれは間違いなく正解なんだけど、
その比喩があまりに国民レベルに認知が深く、
かつしっくり来てしまうがゆえに、
一体、千と千尋が公開される前ってこういう建物
どのように形容していたのだろう?と
一抹の疑問が拭えないわたくしであった。
レトロ?とか重厚とか言ってたのだろうか。
情緒ある、とか。
間口も広いが、入るとさらに奥が深い。
ひたすらに奥へ奥へと進んでいくと、中庭がみえる。
わあ!なにこれ学校みたい!
と思いますが、
この窓すべてが湯治のお部屋なんです。
そう、酸ヶ湯温泉は立ち寄り湯だけではなく、
旅館としての機能もある。
ああすてきすてき、
人があるきすぎてツヤすらも出てしまう木の廊下、
どこか普遍的な郷愁を感じさせる古き日本の
温泉場・・・
と悦に入っていたら二階の奥にいよい女湯が
現れました。
もちろん脱衣所から先は撮影禁止だったので
写真はありませんけれど、
それはそれは見事なお湯でした。
ごとき水色に染まるお湯は程よくぬるく、
ぬめりすら感じる肌当たり。
観光的にはハイシーズンかもしれないけど、
もともと東京なんてところから来たら
東北の余りある人口密度の低さ的に
え?こんな独占していいの?みたいな
ガラガラ具合でした。
時間的なこともあるかもしれないけれど、
私とあとひとり、若いお嬢さんしかいなかった
ある日の正午辺り・・・
(しかし湯から上がったら脱衣所はけっこう
混み始めていたから、運も多分にあるかとは
思います)
さらに駐車場もひろいので、ここにクルマを停め、
トレッキングに向かう本気登山装備のみなさんも
多く見受けられました。
朝から山登って夕方ここに泊まって山菜とかの
素朴なお夕飯いただいて、
さらに翌日は湯を浴びて帰る、なんつ〜
羨ましすぎる休日の過ごし方に激しく憧れる。
来年の夏に早速叶えたいに決まってる夢!
どんなに身体を綺麗に拭ってもほのかに肌に
残る硫黄の濃い香りをクンクンしながら、
またもクルマを走らす。
こういう旅の最中についてくる香りとか肌感覚は
抱きしめたいくらい嬉しいメモリーなのだ。
しかし夏のこんなときに来たら
どこかのどかなほどに美しい八甲田だけど、
こんなところで雪中行軍するなんて正気の沙汰じゃない。
戦争なんて絶対にしちゃいけない。ましてや
雪中行軍なんて戦争ですらない、その前段階の
本当に意味のない命令で行われたことなのだから。
・・・と言いつつこの碑からは軍歌みたいな
曲が流れるんだけれど、
これを聞くとつい中日ドラゴンズ応援歌を
思い出してしまう私であった・・・
も〜えよドラゴンズ〜!
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