旅人はなぜ「最果て」に焦がれるのか?【男鹿半島・入道崎】
なまはげ館に別れを告げたわたしたちは、
それでもなおなまはげのすぐそばに居るような気配
激しく漂う男鹿半島を
まだまだみっちりと探索する。
さて、
ねえねえ旅人って旅人って、どうして
「最果て」という言の葉に弱いのでしょうね?
わたしだってもれなく「深夜特急」読んで
バックパックの旅を激しく欲したクチですので、
なんだか「地の果て」とか
「ここではないどこか」とか
「今ではないいつか」とかいう、
旅人的パワーワードにひどく震える。
で、そうなったらもう行くしかない
「入道崎」
こんなところにあるんだってばよ!
たどり着くにはなんとも風情ある、
昭和の港町、みたいな
そんな集落をこえていく。
この村にもなまはげさん来るのかな☆彡
notre-beau-monde.hatenablog.com
そうしてたどり着いたら、
なんだかぽか〜んとなんにも!
海と灯台と芝生しかない
超ヌケのいい空間が拡がっていたのだよ!!
激しく欲するわりに、
実は最果てっていったら、
けっこうどこもこんな感じなのだ。
だって最果てなんだから、
そこには海と崖しかないに決まってる。
だから少し、ポルトガルのロカ岬思い出したりした。
最果てはどこもちょっとほの寂しくて
心にグッと来る空虚さがどこかにあって、
そして、
そして、
やっぱりとてもロマンがあるんだった。
ロマンってなにか。それはよくわからないけれど、
多分問答無用で人の心をぎゅっと震わす
強い力のこと・・・
ここでさんざん「ごはんどうする?」
「今海鮮丼って感じじゃないね」
「もっとパンとかおにぎりとかいう
軽食ないのかね?」
とか言いながら
結局またクルマを走らす・・・
そうすると、海を見下ろす展望台に出た。
わたしたちわりと、行き先決めずに
風の向くまま旅するのがけっこう気に入っている。
そうしてまた海をみおろしたら、
なにこれ、天然のプールみたいな入り江がある!
これはマールというものだそうで、
火山活動のとき・・・以下参照
(丸投げ)
しかししかし東北って、
ほとんど驚きに値するほどに、まるで
北欧なんかにいるみたいに、
自然との共存色が強いというか、
なんかもう圧倒的に人に会わないし
ものすごく自然の存在感が強くて、
どこに行っても心奪われっぱなしだった。
・・・ってこの旅日記でも毎日書いちゃってる。
そしてまたしばらくお山を降りたら、
鬼が一晩で作ろうとした石の階段があるっていう
神社さんの横を通る。
え?あの、
悪さをする鬼を懲らしめようと村人が鬼に向かって
「この山に一晩で階段を作ったら
乙女を差し出す」と言ったら
やる気になった鬼がそれはもうあっという間に
階段作ったからヤバ!ってなった村人が
寝てる鶏起こして鳴かせて、
それを聞いた鬼が慌てて逃げた、
村人は嘘をついたことを恥じて、
ここに神社を作って祀った、
っていうあの神社!
それは行かなきゃじゃない?
な〜んてすんごく気楽な気持ちで登り始めたら
写真じゃ悲しいかな全然そう見えないけど
もう登山レベルに厳しい階段、登頂まで30分!
鬼、すげ〜な!!!
ほうほうのていでたどり着いたら
(なぜかダリンはこういうとき、
鬼コーチのように私を急かす)
木造りの、質素かつ気高い感じの
お社がズラリ5つ。
そのたたずまいに乱れた息も整う思いでした。
しかしどうやっても絶対スニーカーで!
お山を降りたらまたなまはげさんに出会う。
ほんとうに、これだけ鬼の色の濃いエリアに来ると
そのへんに確かに鬼さんいそうなんだよね。
しかしこれほど起伏の激しい土地にいたら、
鬼さんくらい足腰強くなりそうな気もする・・・
そして男鹿半島のハイライトとして、
八郎潟へむかう。
めっちゃ有名なわりに、写真を撮るような、
撮らしてくれるような公園とか駐車場は一切ないので、
だいぶ右往左往した結果水門を見つけて
やっと写真に納めました。
秋田滞在つづく・・・
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