幼少からの憧れ叶え旅、男鹿半島のなまはげに会いに行く日
ズン
ズズン
ズズズズズン!!!!
わあ!出た!!
そう、次なる我々の目的地は男鹿半島、
なかなかに交通的に僻地ではあるためこれまで
いちども訪れたことのなかった憧れの地。
なぜって、NHKの伝統的年越し番組
「ゆく年くる年」なんかでもやってるからか?
まるで刷り込みのように日本国民全員が
もれなく知っているであろう
かのなまはげ
のふるさとだっていうんだから!
和モノ洋モノ新旧(?)問わず、
オカルティックなものがやや好物であるからして、
いつかは必ず会いに行かねばいけないって
思ってたYO!
あいにく激しくなる雨・・・なぜならば
この日は台風が近づいていて、晴天は絶望的。
反して天候がわるくなっていくにつれ
どんどんどんどん
神秘性を増していく男鹿半島・・・
まずはじめに訪れたのは真山神社
まさになまはげの総本山、
みたいな神社なんだそうです。
うつくしく清められた石段を上がると
あら!なんだか濃い顔の狛犬様が!
実はこの東北、ここまで来ると
龍飛、とか恐山、とか、実は
アイヌ語らしいんですよ。
なぜか木をくり抜いたカヌーも祀られていて、
海を超えた古代の交流を感じさせるような気も
とてもするではないですか!
そういう予備知識を持って見ると、
この縄文的お顔の狛犬様が
なまはげさんとかにもかぶってくる・・・・
この境内の横からは、
神山と呼ばれる奥の院にも登山ができるそう。
唐突ですが、
山登りを、真剣にしたいと実は思っています。
昔とてもハマりかけていたのに、
忙しさにかまけて遠ざかっているから。
ああ、楽しかった屋久島よ!!
今写真で見てもぞわっと迫力のあるご本尊
対してポップな手作り感満載のなまはげさん↓
さて、鬼、と聞くとおどろおどろしい
なまはげさんですが
真山神社少し下ったところにある
「なまはげ館」に入ると、
もれなくなまはげさんを好きになる!かも!!
そもそもなまはげには
いくつかの説がある。んだそうな。
中国から来た高層の用心棒だった説、
遭難し流れ着いた西洋人であった説、
(ロシア人とかスペイン人とか)
また、修験者だった説など。
結局ルーツははっきりしないんですが、
この男鹿半島にはそれぞれの村(集落)ことに
それぞれのなまはげがいるんだそうな!!
※「ちょっと目を閉じて!」とダリンに言われて手を引かれ、
はい、いいよ!と目を開いたら
ここの真ん中に立ってたときの衝撃を
想像してみてください!(笑)
こっわ!!!いや笑い崩れたけれども!!
ちょっとずつ顔とかスタイルが違うんだけど、
基本的には大晦日にやってきて、
7回?だったかな?
足を踏み鳴らしてから「たのも〜!」みたいに
家に入るとか、
さんざん子供を脅かしたあとには
家長がなまはげに酒を飲ましてもてなし、
言いくるめて帰ってもらう
=家長の威厳を保つためのパフォーマンス
といった基本スタンスはどこも同じみたい。
だけどもしわたしが男鹿の子供で、なまはげに
あんな泣かされたら
(けっこうしつこく泣かせにかかる!)
私絶対虐待だって訴えるけどね!ってレベルの
そう、館内にはミニシアターがあって、
なまはげの歴史みたいな15分くらいの
作品をみせてくれるんだけど、
これがすごく面白くて!
なまはげがとても人間臭くて。
(今のなまはげは人間が演じてんだから当然だけど)
なのに、衣装をつけてお酒を一気に飲み干し、
普通の田舎のおっちゃんが
なまはげに变化するところなんかは
ちょっとしたシャーマニズムというか
呪術的でもあって引き込まれた。
そもそも男鹿半島は三方を海に囲まれる特殊な土地柄、
神気が宿るとか、
霊的にも高尚な仙境であったらしいのです。
この男鹿半島の集落は
そぼ降る雨のせいか静寂に包まれ、
どこも人気もなく、
冬は雪に完全に閉ざされるという底しれぬ怖さというか、
どこかドスの効いた迫力を秘めていて、
あ、こりゃなまはげそのへんにまだいるわ!と
たやすく信じさせられるような
そんな氣が満ちていたのでした。
そんななまはげさんを最大ポップに
観光大使化している地元のたくましさもちょっと
微笑ましい(笑)
さて、このなまはげ館、ものすごく
豊かな自然のなかにど〜んとあるので、
むせ返るほどの緑に包まれ、
お庭も綺麗でほんとうにいいところ!
敷地内にはこんな巨大な玉があって
これもまた、通常であれば唐突感ある浮いた感じの
アートなんだろうけれど、
男鹿の底しれぬ大自然のなかでは
どこか魔力を秘めたような面持ちで
雨に静かに濡れているのでした。
なまはげツアーつづく。
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道の駅おがちにて秋田グルメを掘り出す?日本のうまいもの探訪♡
これもまた由緒ただしき民宿の朝ごはん、
といった風情のお食事をいただいてから
notre-beau-monde.hatenablog.com
色んな意味でインパクトの大きかった
肘折温泉をあとにする・・・
正直、畳の狭いお部屋があまりに眠れなくて、
(現代都会っ子にはけっこうなハードルやもしれぬ)
夜中に起きてしまって
深夜までパソコンタイムになってしまったのは
ここだけのお話・・・しかし、
お湯は本当にとても独特の茶褐色だったし、
こういう特殊な経験って、あとから考えると
なぜか普通の経験よりも、
ものすごく記憶に残るものだ!!
旅ってトラブルのほうがのちのちの財産になる説。
そしてわたしたちのクルマはさらに、
東北エリア山間部を微妙に海に降りずに、
ずんずん北上する。
このあたりは小野小町の里だそうで、
なかなかに一瞬、小町推しがすごい。
この日は雨が降り出して、
東北のミスティックな雰囲気がますます、
いやどっちかって〜ともはやおどろおどろしい感じに
濃厚に漂っていくのだった・・・
かといって食欲は不滅なので、
貪欲に道の駅チェックは忘れない。
ここではコレ買った!
「一滴残らず飲み干したくなるほどの
おいしさです!!」
魅惑のポップに負ける。
正直まだつくってない・・・けど、このまえ
クイーンズ伊勢丹で見かけた(笑)から、
バイヤーさんのお眼鏡にかなうほどの
お味なのであろう・・・うふふたのしみ。
麺食いのわれわれ、
横手をさらっと通過したけれど
その理由は
「焼きそばは浪江に限る」
横手のみなさんごめんなさい。
だってなみえ焼きそばの太麺ったらほんと
ソースに絡んで最高に美味しいんだから!
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そしてこれ、なんか以前テレビでも紹介されてた
佐藤養助のグリーンカレーうどん。
めっちゃ気になったのに買わなかったことを
今後悔している・・・
しかし各地で麺買いすぎて消費が追いついていないことも
また事実・・・
だから
こういうの本当にほしいんだけど、
買ったらパントリーが大変なことになるの
そろそろ気づいてきた。
(買わなかった!偉い!)
このときは総裁選辞退とかそういう
時期じゃなかったから
「ああやっぱ地元の名士なんだね」くらいの
感じのイメージだったけれど
菅さん、
総理にさえならなければすごく能力の高い政治家として
政治家人生を終えられたはずなのに・・・
と思うと、
人ってなにがどうなるのか、
ただトップに立つのが正解とは言えない、複雑さを
感じるのであった・・・
そんなわたしたちは
ぶい〜んとアレに会いに行く・・・
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秘湯【肘折温泉】ステイ!洞窟の熱湯を浴びる
水羊羹をしっかりぺろりといただいたにも
関わらず
三百坊さんの少し蔵王に戻ったところにある
峠のおまんじゅうやさん(だったかな)で
求めた激ウマおまんじゅうをつまみ食いしながら
(これほんとうに美味しくて、
なんでもっと買わなかったかと激しく後悔!)
道の駅むらやまに立ち寄り、
あ、このミルクケーキ、
すごく懐かしい感じだね!とか
わあ、カップ麺さえ芋煮なんて
推しが強すぎるね!
なんて言いつつ
どう考えても価格破壊だからこれ買っとこうと
買ったのは150円のこれ↓と
今夜のお酒↓
この「子宝」、またもグルメ偏差値高めのダリンおすすめ
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なぜならば、今夜のお宿は相当に秘境だというから・・・
夜中にお酒ほしくなったら寂しいから・・・
そんな謎ディスティネーションのため
ずんずんとお山に向かって曲がりくねった
山道をひた走る
それにしてもこの東北エリア、
夏の田舎地方は恐ろしいほどに
緑にあふれて、
まるで網膜まで緑に染まっちゃうんじゃないかって
幸せになるくらい
どこを見渡しても見切れることのないくらいに、
濃密な緑にあふれているのでした。
ずっと窓の外をみていたら
虹が!!!!
里山にやさしくかかる優しいプリズム。
とびきりマジカルな瞬間に立ち会えて、
キュンとハートが震える。
さらに目的地までのあいだには
田舎の原風景好きなわたしたちが
日本中で遭遇しがちな棚田があるっていうんで
ちょっと立ち寄る。
ここも緑緑緑・・・!の洪水で、
そして恐ろしいほどに誰もいなくて、
完全にわたしたちふたりだけのための棚田、
スペシャルビューで
なんというか、この出し惜しみのなさ、
あふれるほどに与えてくれる感じに、
図らずもウルッと涙腺が緩む思い。
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さて、そうしてたどり着いたは
写真だと図らずもめっちゃええ感じに映ってしまうのですが、
それはそれは
良い意味でも悪い意味でも垢抜けない、
すごく純朴な温泉地でした。
源泉はごんごん湧き出ていて、
もうもうと湯気を上げています。
さて、今回の旅はほんとうに行きあたりばったりで、
その日に行けるところまで行って、
良さげなところがあったら泊まろう、
みたいなスタイルだったので
宿も都度予約、みたいな感じだったんですが
この肘折温泉はそもそもお宿の数がすごく少なく、
しかもええ感じのところがすごく
すごく良いお値段がする・・・
え?こんな僻地でこんな感じの旅館なのに
普通に熱海と同じくらいじゃね?
みたいな
なので、ややケチってそこそこのお値段のお宿を
リザーブしたら
え〜っと、リアルに合宿所仕様だった・・・
旅館っていうか、民宿・・・みたいな。
しかしここのお宿、お風呂がとてもおもしろくて
こんな洞窟風呂(もちろん源泉かけ流し)
だったし
(湯はふんげ〜熱い!!)
とにかく働いていらっしゃるおじさまおばさまがキュートで
ひとなつっこく、
めっちゃかわいい♡
しかもお料理も素敵で
シメには板そば!と、
道の駅で買ったこわれせんが一切必要ないくらいに
満腹警報でした。
とくに美味しかった川魚のフライは
カラっと揚がってバリバリ全部頭からいけました。
鮎も好物なんだな〜、まるまる太っていました。
お夕飯終わったら、
夜に散策するところもないくらいの
小さな街ではあるんですが
豪雨になった翌朝でも、
肘折温泉名物の朝市はちゃんと開催されていた・・・
がしかし、この朝市売り子マダムのみなさん、
恐ろしいほどに、
ちょっとカンボジアのナイトマーケット
思い出すくらいに、
セールスの圧が強め・・・
ビビって何も買わず。
しかしお湯はとても良かったし
なにより一生一度は行けてよかったかなと
思える湯治ステイでした。
なのでもしカップルでええ感じのムード求めるなら
お宿のチョイスはしっかりされることを
オススメします。
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ジブリな古民家でいただく極上のお蕎麦@蔵王【そば処 三百坊】
米沢をあとにし、やっぱ東北っていったら
誰がななんといっても蕎麦だよね!
蕎麦に決まってるよね!!と、
わりと日本中どこにいても蕎麦を食べている
わたしたちはまた、
蕎麦を求めてクルマを走らせる・・・・
東北に長く住んでいたダリンが、
「いい感じの古民家みたいなところで
板そば食べたくない?」なんていうので、
グルメ偏差値の高い彼の言うなりに
蔵王のお山のほうに
ぐいぐいとクルマを走らす。
(※わたしはもちろん運転していない)
そうだった、そういえばこのへん
冬にスノーシューしに来たっけ!!
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いやはやほんとうに楽しかった、
あのへんのあたりから山形にはとても
熱い視線を送っているわたしだ。
観光基礎体温高すぎるわ!!
そして素朴ピュアな土地のエナジーが
ハートウォーミング過ぎるから♡
なんてことを回想していてもいっこうに着かない。
「あれ?おかしいなこの辺だったんだけど」
とクルマを走らすも、それらしき
お蕎麦屋さんがまったくもって
見つからないままとうとう下山(!)
いや諦めきれん!!ともういっかい
来た道を戻るも、
やっぱりどうやってもない。
「もしかして・・・閉めちゃったのかな」
と諦め、
看板を見かけたコチラに泣く泣く入ることに・・・
これがもう、素晴らしかったんだな!!
まず、看板に従って脇道に入るも、
なんだかズンズンズンズンと道なき道を・・・
最終的には砂利道になって、
え?ほんとうにここ?みたいな
農機具小屋みたいなところを通り過ぎたら
突然現れる素敵空間・・・
広い古民家を改装されて、
お蕎麦屋さんにされています。
自宅の一部をもてなしの空間にしていたのでしょう、
そのむかしは。
しかし日本の昔のミニマリズムって
ほんとうに素晴らしい。
外して大広間にも出来るフレキシブルなパーティション
「襖」とか
敷物にも枕にもなる「座布団」とか
空間こそが心の豊かさ・・・というのを
カオスな自宅ワークスペースから夢に見る。
いいからモノ減らしたい。
と言いつつ私達が選んだのはテーブル席
窓の外のお庭が素晴らしすぎて!!
お品書きはこんなかんじ
値段の差は「自家製蕎麦粉」(ここで育てていらっしゃるとか!)
と、
北海道産蕎麦粉の違いなのですって。
そんなの聞いたら自家製以外に選択肢ない。
そして運ばれてきたのは
素晴らしすぎる美蕎麦様!!!
目に染みるように光る緑のお庭を眺めながら、
香りのよい、
最高のお蕎麦をいただくしあわせ・・・
そしてあまりに感激して、
手作り水羊羹もオーダー
これがまた、ものすごいサイズ感で!笑
ちょっとした筆箱くらいのボリュームですが、
甘さ控えめのさらりとした口当たりなので、
ほぼひとりでいただきました。
お会計の時、
「2月に蔵王に来た時に、この店の存在を知っていたかったです」
とお話しして、
感謝の気持ちを伝えたら、
「よっぽど吹雪いていないければ通年営業しているから、
また冬に是非来てね」と
マダムが言ってくださいました。
ああ素晴らしき蕎麦の世界。
ぜひとも再訪希望です。
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上杉神社で清まり、道の駅グルメで昂ぶる!@米沢
高いたか〜〜〜い!!
きゃははは!
とかいって米沢DAY2、
正直、肉にしか興味のなかったわたしたちですが、
それじゃあんまりアレじゃない?ってことで
notre-beau-monde.hatenablog.com
やはり米沢といえばここ、の
上杉神社へお詣り。
The威厳。
凛とした空気を感じる参道です。
わ〜!!なんかゾンビみたいに寄ってくる!
たまに鯉の無表情と底なしの食欲に、
子供の頃「まんが日本むかし話」で観た地獄絵図を
思い出すことがあります。
この上杉神社、とにかくとても広大なので、
こういった銅像ものがとても多い!!
「ちょっとあのワンピかわいくない?」
「え〜、地味じゃない?」
的なことは絶対言ってないふたり↓
コレ全長2メートル50くらいあるのです↓
なんかいろいろと潤沢な資金を思わせる上杉神社・・・
ご利益もあるに違いない!!
とおもいきや、銅像だらけの参道に反して、
本殿はとてもシックな佇まいだったのでした。
そうそう、こういう芯の強さ的な、
東北って締めるとこ締めるみたいな、そんな感じ!!
にわかに厳粛な気持ちになってお詣りしたあとに振り返ってビックリ、
この参道がおそろしく、
ほんとうにそのまま海までつながってるんじゃないのってくらいに
なが〜く伸びていてびっくり。
すごく深い信仰を見た気がしました。
そして上杉家のカリスマ性もね!
為せば成る
なさねば成らぬ
何事も
成らぬは人の
なさぬなりけり
けだし明言!!
と、好きあらば甘いものを食べてしまう自分に
言い聞かす…
しかし米沢人、つくづく石碑とかも好きだなと
おもうのですが
昨夜お世話になった米沢牛様の恩人とあらば
どうしたって素通りできなくて
写真に撮って敬意を表しておきました。
サンキューチャールズ!!
さて、飲酒しか共通の趣味がないわたしたちですので、
旨いものにも俄然テンション高めです。
しかもコロナ前から家飲み大好き。
だから
上杉神社の駐車場に隣接するコチラ、
もう激しくテンションマックスに。
ああ、このへんは蔵王文化圏に入るのね!と
クリームチーズ眺めたり
え、あんな高価な紅花をこんなに
ジャンクな調味料にするってどういうこと?って
思わず手にとってみたり
なんで朝限定?しかも東北で南国のパイナポー?
となってみたり
ああもうこういう瓶フルーツって
ヴィジュアル的にも絶対女子好きなやつじゃん!って
全種類くまなくチェックしたり
やっぱ山形っつったらさくらんぼだよね!って
ベタにこういうの食べたくなったり
あ!あの一刀彫のやつ!
凛々しいね!とほんわかしたり
こっちはふくろうさんで斬新さもあるね、
なんて目のチカチカに見入ってみたり
して結局、
超どこでも買えそうなお土産買うっていう・・・
でもこれらは絶対に、間違いございませんでしょ?
お味的に。
このあとも引き続き道の駅めぐりは続くのであった・・・
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