モンスターに会いに〜蔵王への旅2021・前編/蔵王国際ホテル
幼少のみぎり、とってもハードにスキーを嗜んでいたせいかどうか、
その頃にたぶん一生分スキーをしたから、
今はさして「ああ白銀のゲレンデを滑走したい!」
なんてことは特別おもったりしないんですけれど
(しかし今なにかをまちがってゲレンデに連れて行かれても
人並み以上の華麗レベル!で滑ることはできるあたり、
スキーと自転車は似ています)
雪に対する渇望はなぜかあって、
一年一回は雪を見たい、しかも
道路の隅で排気ガスに汚れた惨めなやつとかじゃなく、
ふっかふかのふっわふわのやつを大量に!となっちゃうのは
意外な「三つ子の魂百まで」ポイントかもしれません。
きのう、蔵王から帰ってきました。
恐ろしいほどの停滞低気圧のおかげで、
那須塩原のすこし手前までこんな
どんどん暮れていく夕方過ぎ、いっこうに
収まらない降雪・・・・
・・・・きゅん♡
(いえ帰り道でしたけれども!)
前日、ホテルに入ったときもすごかったのです。
でも、高速を降りて蔵王のお山に入っていく直前までアスファルトが
露出していたから
「ほんとに雪なんてあるのかね〜?」
なんて話しながら
ゆうゆうドライブしてきたのに!
途中からいきなりさすが蔵王!の圧倒的降雪量、
さらに夕方からしんしんと
音を吸い込みつつ降り続く粉雪・・・
到着後、すぐに
蔵王温泉の守り神
酢川温泉神社様に向かいました。
この階段が見えなくなるあたりから
階段の手すりまで雪にすっぽりと埋まっていて、
スノーブーツなんてもんじゃ参拝すら不可能な状態
それなだけに、頂上の鳥居はとびっきり気高い感じで
崇高に雪のなかすっくと佇んでおられて
孤高の・・・そう、
なんぴとたりとも寄せ付けないような、厳しいお顔をされていた・・・
ように見えた。
同時に、雪の間のつかの間の休息を取られているようにも。
強酸泉で知られる蔵王のお湯ですが、
街全体に硫黄のかおりがみちみちていて、
ちょっとそのへんの川(というか水路?)も
おそろしいほどの水量に洗われ、
硫黄で変色してさまざまな色に変わり
その水資源の埋蔵量の惜しみなさに、
なんと贅沢なこと!と感激したりもし。
湯の花の採取に関して、
ANAの機内で観た番組のことを思い出す・・。
湯の花は貴重な収入源だった時代の名残で、
いまも均等に分かち合うのだと言うからおどろく。
そしておそらく観光客に依存していた
(それもここ数年は圧倒的にインバウンド)この蔵王の今、
超トップシーズズンの日曜の夜だというのに
行き交う人影はまばらで、
ああ、蔵王のみなさんどうか耐えて下さい!と思うと同時に
こんな
「昔の蔵王」みたいな感じのガラ空きの時期に、
ここに来られてよかった!とも思ったわけで・・・・
宿泊は
蔵王国際ホテル
昭和なネーミングで一切期待をしていなかったのだけど、
(ごめんなさい)
ウエルカムドリンクにウェルカムフルーツ(冷蔵庫にいれてくださっている)、
温泉はかけ流しで湯上がりのお水もふんだんに用意され、
なによりもお食事とてもおいしかった!
ビジュアルは普通の旅館ゴハンなのだけど、
お味がとてもよかったのです。
山形牛のせいろ蒸しと
山形牛の陶板焼きがメインでありつつ、
量もほどよく(隣がスキー場なのでスキー客がほとんど)、
前菜もお造りもとても上質でした。
デザートも3種盛り合わせで、これも頑張ってるポイント!
温泉の撮影は禁止だったから撮れなかったけれど、
この露天風呂がここもまたガラガラでほぼ貸し切りで、
古くて静かで雪まみれで、
最高に最高だったことをしたためておきます。
口コミが良かったので選んだのだけど、
そりゃ〜それこそ普段わたしが愛してやまない
シティーホテルクオリティの接客ではないけれど、
愛と献身と素朴さで、
あ、また蔵王来たときはここかも!とおもっています。
なんといっても⬇
このお風呂本当に凄いから!!
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